はじめに
当ページでは、多くのお客様からご相談いただく「開業後の営業」について、具体的に解説いたします。
介護タクシー事業は、他のタクシー会社と同様に「旅客運送業」に分類されます。
当然ながら、競争も避けられません。介護タクシーで開業される皆様も「経営者」として、事業運営に取り組む必要があります。
他の介護タクシー事業者や一般タクシー事業者、さらにはバスや電車といった公共交通機関との差別化を図らなければ、収益を安定させることは難しいでしょう。
成功している介護タクシー事業者は、以下のポイントを着実に実践し、結果を出しています。
１．認知拡大の取り組み
自社やサービスを利用者に知ってもらう努力が欠かせません。
２．リピーター獲得の施策
初回利用だけでなく、2度目、3度目と継続利用してもらう工夫が重要です。
営業活動を全く行わず、営業所で電話が鳴るのをただ待っているだけでは、電話はなかなか鳴りません。
多くの企業が取り組んでいる「基本的な営業活動」をしっかりと実行することが、事業継続の鍵となります。
許可取得はあくまでスタート地点です。
介護タクシー事業者として発展し、継続していくことが最終的な目標です。
当ページを参考に、ご自身で実践できる活動や施策があれば、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
その１．高齢者や障がい者に配慮した「特別なサービス」
- 車両のバリアフリー機能の充実（回転シート、スロープ、車いす対応車両など）
- 利用者に寄り添った接客（買い物代行、玄関までの送迎など）
- 事前の健康情報や特別な注意点を記録し、個別対応を強化する
その２．柔軟な予約システムとアプリ対応
- スマホアプリやオンライン予約の導入により簡単な予約を実現
- 予約後のリアルタイムでの車両位置確認や到着予定時間通知機能
- 急な利用にも対応できる体制の構築（24時間対応や予約枠の柔軟性など）
その３．地域ニーズに特化したサービス
- 地域の医療機関、デイサービス施設、介護施設当との提携
- 地域のイベントや買い物エリアへの特化型送迎プラン
- 地域住民の声を集めた新サービスの企画・提供
その４．透明性と安心感のある料金設定
- 分かりやすい料金プラン（距離・時間別料金のわかりやすい明示）
- 割引プランの提供（身体障害者割引など）
- サービス内容と料金の詳細をウェブサイトやパンフレットで明確に説明
その５．利用者の声を反映した「口コミマーケティング」
- 実際の利用者の声や体験談を公式サイトやSNSで積極的に公開
- 利用者アンケートを実施し、サービス改善に活用
- 高評価の口コミを促進するための特典（ノベルティーを交付するなど）
まとめ
これらの差別化ポイントを取り入れることで、競合他社との差別化を図り、リピーターの確保や新規顧客の獲得につながる可能性が高まります。
すべての施策を一度に実施するのは難しいかもしれません。しかし、できることから一つずつ、コツコツと取り組むことで、自ずと成果が現れてくると思います。
当記事が、介護タクシー事業者様の事業運営に少しでもお役に立てれば幸いです。
